Chocolate Time キャラクターと語る

エッセイ集

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005.SEX POSITION(体位)

真雪と龍
真雪と龍

はさ、」健太郎が言った。「マユとセックスする時、どんなポジションが一番多い?」

「え? ポジション?」

「そう」

「一番多いのはやっぱり正常位だけど、けっこう騎乗位もやるね」

「そうか。マユは乗馬の達人だからな」

「うん。俺はその時馬になってるわけなんだ」

「なるほどな」

真雪のおっぱいがゆさゆさ揺れるのを見ることもできるしね」

「確かに」

「ケン兄は?」

「圧倒的に正常位だな」

「やっぱり?」

ルナは最初、おまえらみたいに騎乗位が好きで、喘ぐ俺の姿を見たがってたんだけど、最近は抱き合ってイくのが気持ちいいらしくて」

「女性って、そうなんだろうね。真雪も騎乗位で高まって、イくときは倒れ込んで俺とキスしながらクライマックスを迎えるんだ」

「そうだな。それが自然な流れだな」

「修平さんたちはどうなのかな」

修平と夏輝バックが最多だって言ってた」

「そうなんだ。修平さんらしいね」

 

健太郎のプロフィール / 龍のプロフィール / 真雪のプロフィール / 修平のプロフィール / 夏輝のプロフィール

マユミとケンジ
マユミとケンジ

 ネット上ではいろいろな体位についてのアンケート調査が行われていて、その結果を複数参考にしてみると、男性も女性も一番好きな体位は「正常位」と答えています。第2位~4位は「後背位」「騎乗位」「座位」で、これは調査によって順位が入れ替わります。また男女によっても微妙に結果が違っているようです。

 ただ、注目すべきはアメリカの男性誌「Esquire」の調査では、「騎乗位」「正常位」「後背位」「背面後背位」というランキングだったということ。

 まあ、男性誌ということで、男性限定の結果なんですけど、自分が動かなくて済む「騎乗位」が一位だった、ってとこがアメリカ的という感じがします。太めの男性の割合が多い国だからでしょうかね。正常位だと体力的につらいのかも・・・。だって、日本では調査対象にさえならなかった「背面騎乗位」(つまり、後ろ向きで女性が男性に跨がる)でさえ第4位ってんですから。偏見かもしれませんが、女性が日本に比べて攻め傾向なのも影響しているのかもしれません。

 

 女性の意見としては、クライマックスは身体を密着させていたい、お互いの表情を見たい、という理由が多いようです。そして、かなりの女性が、イく時にキスされるととっても燃えると答えています。やっぱりこういう雰囲気、というかムードというか、ロマンティックな愛撫だのキスだのを併用したセックスを女性は好んでいるのでしょう。あるサイトでの調査で、一人の女性のコメントがこのことを如実に物語っています。「気持ちよさよりも愛されてると感じられる方が好き(24才/販売)」

 じゃあ、好きじゃない体位って?

 

 女性を対象にしたアンケート調査(2009 女性向け雑誌「anan」)によると、第一位は「騎乗位」第二位「立位」第三位「後背位」と続きます。つまり、「騎乗位」も「後背位」も好き嫌いが分かれる、ということですね。「立位」は言ってみれば楽しむための体位ですから、男性対象の調査でもおそらく好きじゃないランキング上位に入るでしょう。

 

 「騎乗位」は嫌いだけど「対面座位」は好き、という意見も。でも「騎乗位」から「対面座位」へは比較的容易にシフトできますよね。

 そもそも「騎乗位」が苦手、っていう女性のキモチの多くは「恥ずかしいから」。興奮を高めるためには自分が積極的に動かなければならないし、その姿を下から男性に見上げられているわけですからね。男性はこの時、女性の腰を掴んで揺さぶってあげるといいかもしれません。そして自分も上半身を起こして女性と対面して向かい合う。背中に腕を回してぎゅっと抱きしめる、おっぱいを吸ったり揉んだりする、熱いキスを交わす・・・・。これがイヤだという女性はいないはずですよね。

 

 「後背位」がイヤだという女性の理由は、凌辱的、相手の顔が見えない、アヌスが見られてしまう、などなど。でも逆にこの体位が好きな女性の言い分は、犯されている感じがして背徳的、動物的で刺激が大きい、感じる部分が一番刺激される、などなど。まあ、ある程度セックスに慣れてきたらけっこう燃える体位なのでしょう。

 

 オトコってイキモノは、一回のセックスでイけるのは基本的に一回だけ。その唯一のクライマックスをどういうポジションで迎えるか、というのは、やっぱり個人個人の拘りです。乱暴な言い方をすれば、オトコは射精できればそれで満足、ですから、ポジションにはあまり拘らない、という輩もいるかもしれません。僕は個人的にはやっぱり相手と身体を密着させた状態でイきたいです。抱き合った女性も気持ち良くエクスタシーを感じて欲しいですからね。

 

 さて、僕は意図的にそうしたわけではありませんが、小説「Choclate Time」シリーズでのセックスシーンでは、最も多いスタイルが「正常位」(54%)そして「騎乗位」(19%)「後背位」(14%)「座位」(3%)となっていて、図らずも巷のアンケート調査の結果とかぶります。また、最初のエピソード1で、最初にケンジとマユミが繋がるポジションが「正常位」、そして立て続けに「騎乗位」「後背位」そしていっしょに入浴中に「座位」と続きます。この話を書く時は、とにかくいろんな体位でのセックスシーンを描きたかった、というわけです。

2013,1,27 Simpson