Chocolate Time キャラクターと語る

エッセイ集

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010.イラスト② 顔を描く過程

 イラストを描く時、僕独自の方法をご紹介します。

プロの方の描き方とは、まるでレベルが違うとは思うんですが、恥を忍んで。

何かの参考になれば、と。

 

 

オリジナルキャラクター海棠真雪の頭部を描きます。


初めは輪郭。2Bの芯のシャープペンシルで描いていきます。


の順にバランスを考えながら配置。

口角は意外に大切です。ほんの少し上げるか下げるかで、表情は随分変わります。

左向きの顔の場合は、当然左目を少し大きめに描きます。


を描きます。

おおざっぱな輪郭だけで十分です。


ペン入れ。

輪郭や身体の線タチカワの「School-G(NP-40)」を使います。

このペン、乾きが非常に早く、描いてすぐ消しゴムをかけても流れません。


顔のパーツと髪は、

.TOOCOPIC DRAWING PENを使います。「School-G」より細い線が引けるからです。

ただ、このペンは「School-G」に比べて乾くのに少し時間がかかるので注意が必要です。


しっかり乾いたら、消しゴムかけです。

消しゴムかすは、ダスターや刷毛などで、丁寧に取り除きましょう。


瞳を描きます。

瞼(まぶた)の線を少し太くします。これ、かなり重要です。

そしてハイライト黒目を細心の注意を払いながら描き込みます。


白目の部分にシャープペンシルでグラデーションをかけます。

そして女性の場合はこうして上睫毛を増やしてあげます。


髪を塗ります。

僕は初めに前髪をシャープペンシルで、流れに沿って塗ります。

髪の毛の一本一本を描くように。

そしてつむじの所を取り巻くようにテカリ(艶)を入れます。


前髪の途中にもテカリ(艶)を残して前髪後ろ髪を仕上げます。


髪の残りは、4Bの鉛筆でむらなく塗ってしまいます。

ペンを使わず鉛筆を使うのは、髪の柔らかさや細かい流れを表現するためです。


前髪によって肌にできるを細いシャープペンシルで、耳や首筋には鉛筆で陰影をつけます。

僕は基本的に向かって左上からの光源を想定していますから、右と下に影ができます。


スキャナで読み込み、レタッチソフトでコントラストシャープネスを調整して完成です。


2013,5,4 Simpson