Chocolate Time キャラクターと語る

エッセイ集

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014.ラバーフェチ

キャットスーツ姿の夏輝
夏輝

夏輝「どう? 修平、似合う?」

修平「た、たまんねえ……(左手でよだれを拭う)」

夏輝「なかなか色っぽいでしょ」

修平「そ、それ、『キャットスーツ』って言うんだろ?」

夏輝「そうだよ」

修平「どこが猫なんだ?」

夏輝「しなやかな身体つきの猫に似てるからっていう意味とか、生地の光沢がナマズを連想させるから、っていう説もあるんだってよ」

修平「ナマズ?」

夏輝「そう。ナマズは英語で『Catfish』」

修平「へ、へえ……(顔を赤くして、そわそわしている)」

夏輝「ウフフ……。修平、おいでよ」

 夏輝は胸のジッパーを少し下ろして、修平を流し目で見た後、投げキスをした。
修平「夏輝夏輝夏輝夏輝っ!」

 修平は我慢できずに夏輝に飛びかかった。

 いやあ、萌えますね-。キャットスーツ。この身体の曲線がそのまま、っていうのが実にいい。それにラテックス特有の光沢、締め付けられている感じ。ジッパーで脱ぎ着する点も無視できない要素です。

 日本では「ラバーフェチ」と呼ばれている、こういう嗜好は、「ラテックスフェティシズム」「ゴムフェティシズム」とも呼ばれています。こんなののどこに興奮するかは、人によって微妙に違うのでしょうけど、僕は先に書いたように、

①身体の曲線

②素材の光沢

③締め付け感

をその魅力として感じています。

ウ○トラマンの全身タイツ姿の修平
修平

 ということは、着ている人物のスタイル、プロポーションが良くないと、魅力半減ということになります。

 女性はもちろん、男性でも脚がすらりと長く、引き締まった身体でこういうスーツを着てくれると、僕はとっても興奮します(はい。バイですから)。

 

 昔、ウルトラマンの姿を見てどきどきしてました。特にウルトラマンが敵にやられている図に猛烈に興奮していました。ということは、僕がM傾向が強く、また、拘束されることで性的興奮を覚える性癖をもっているのは間違いありません。

 ぴったりしたこういうスーツを着ているだけで、すでにある意味拘束されているのに、その上敵にやられて、ある時は縛られ、気を失い、凌辱される。これ以上の萌えシチュエーションはありません。

 

 ウルトラマンのスーツは、ウェットスーツを改良したモノだそうです。確かにキャットスーツに比べると強靱な感じがします。上半身も明らかに筋肉のラインが強調されていますしね。まあ、それはこの姿でキックしたり走り回ったりしなければならないので当然ではありますが。

 ゴム素材のウェットスーツを使っていたので、劣化が激しくて、何度も作り直されたそうです。それに、中に入る人の体型にもきちんと合わせる必要があるので、その製作者は相当忙しかっただろうと推察できます。

 そうは言っても、これを実際に着てみると、それほど快適ではないことも容易に想像できます。何しろ通気性はほとんどないし、動けば当然汗もかくし、体温も上がる。サウナスーツ同様の「着心地の悪さ」を味わうことになるのでしょう。まあ、それもある程度の興奮材料にはなるのですが……。

 初期のウルトラマンは、黒のウェットスーツに銀と赤で塗装していたらしいです。できるだけ着ぐるみに見せないように、たとえば手などは手術用の薄いゴム手袋をつけ、袖口との境をコンドームで隠した上で塗装して一体化させていたとか(コンドームを切り開いて巻いて貼り付けたのだろうか……)。

 

 ウルトラマンの全身を見た時、特に目が行くのは股間ですね。男性特有の自然な膨らみがまた何とも言えずいいです。それはビキニの下着や水着を身に着けたときのそれとは、また違った妄想を膨らませてくれます。キャットスーツやウェットスーツを着用した女性の場合は、この部分はY字になって、それはそれでとってもセクシーですよね。

ウェットスーツ姿の龍と真雪
龍と真雪

 ウェットスーツは、基本的に水中で活動するためのものなので、肌を保護するというのが第一義の目的。生地の厚さも2~7㍉。素材のクロロプレンゴム (polychloroprene)は天然ゴムに比べて耐候性、耐熱性、耐油性、耐薬品性に長けているそうです。

 

 さて、僕の小説の中でウェットスーツが一度だけ登場したことがあります。それは、真雪が恋人龍に会えない寂しさを抱えていた水族館での研修の時、主任の板東 俊介が、イルカの調教実習の折に彼女にこれを着せて、自らもその姿で手取り足取り指導した、という場面です。

 真雪は自分の身体にスーツ越しに触れるその板東の手の感触に身体を熱くしていき、ついにこのオトコに身体を預けてしまう、という、あまり思い出したくない話(Twin's Story 10 "Cherry Chocolate Time"~実習)なのですが、それを僕自身、浄化したくて、龍と真雪がウェットスーツ姿で抱き合う画を描きました。

 こうして熱烈にキスし合ってるってだけで、すごく興奮して安心できるのですが、このあと二人がどういう行動をとったのか、ということも、想像するとかなりわくわくしていい感じです(→基礎知識「真雪と龍」

真雪のプロフィール龍のプロフィール 

 

 キャットスーツにしても、全身タイツにしても、ウェットスーツにしても、それが身体を拘束するものとしての魅力を感じている人は多く、そういうことをテーマにした雑誌もイベントもそこそこ市民権を得ているようです。

 キャットスーツやラバースーツをテーマにしているサイトでは、ほぼ間違いなくボンデージグッズについての言及があります。手枷、足枷、首輪、貞操帯、猿ぐつわ……。自分やパートナーの動きを拘束して、性的興奮を覚えるアイテムの数々です。

 上述したように僕にもその傾向がありますので、拘束を題材にしたお話も少なくありません。

 

 

 興奮を高めるスパイスとしての行為ですからね。あくまでも。相手や自分が怪我したり、気を失ったりするようなアブナイやり方はくれぐれも避けて下さいね。

 

2013,12,1 Simpson