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023.性犯罪

 性犯罪とは、性的衝動が抑えられずにやってしまう、法や道徳に反する行為のこと。ひどいモノから強姦、強制わいせつ、強盗強姦、わいせつ目的略取・誘拐、色情狙いの窃盗(下着泥棒など) 、公然わいせつ、管理売春、児童買春・児童ポルノ製造等、のぞき・つきまとい、盗撮、卑猥な行為、痴漢、(未成年に対する)淫行、児童ポルノ単純所持 など。

 まあ、いっぱいあるもんです。

 警察庁が設置した『痴漢防止に係る研究会』が平成23年3月に発表した「電車内の痴漢撲滅に向けた取組みに関する報告書」によると、全国の痴漢行為の検挙件数は3880件(平成21年度)に上り、その内電車内での悪質な痴漢行為は340件(『悪質』というのは、刑法の強制わいせつ事犯のことを指すらしいです)。通常の痴漢行為は刑法ではなく地方公共団体の定める迷惑防止条例に違反するものとされています。

 

 さて、痴漢行為というのは

 

「正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為として、公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること」(迷惑防止条例)

 

が代表的なものであり、他にも「わいせつ物頒布罪」、「公然わいせつ罪」、「暴行罪」、「鉄道事業者への威力業務妨害」などにより処罰されるものなど、なかなか多岐に亘っています。

 しかし、この条文の始めの『正当な理由なく』というのがなかなか引っかかりませんか?『正当な理由があって』人に恥ずかしい思いをさせたり不安にさせたりする行為として、身体に触ることはないでしょうにねえ。例えばお医者さんの触診なんかがこれに当たるのかなあ……。確かにこれには正当な理由もあるし、患者さん、特に女性は恥ずかしいと思うこともあるだろうしね。まあ診察の度にお医者さんが迷惑防止条例違反に問われるのも無茶な話ではありますが。

 

 

 前述の『電車内の痴漢撲滅に向けた取組みに関する報告書』に記載された、平成22年6月から7月にかけて、大規模都府県警察において、電車内の痴漢行為で検挙・送致された者219人に対しての調査結果をかいつまんでご紹介しましょう。

■被疑者の年齢
30歳代74人(33.8%)、次いで、40歳代59人(26.9%)、20歳代36人(16.4%)

 

 意外に20代は少ないですね。まだ勇気がないということか、満たされているということか……。

■なぜその被害者だったのか(複数回答)
「偶然近くにいた」111人(50.7%)、次いで、「好みのタイプだった」74人(33.8%)、「訴え出そうにないと思った」20人(9.1%)

 

 女性なら誰でもいいという輩が多いのは、同じ男として何となくわかります。触ったりするのは身体だし、その時顔を見ながらなんてできませんからね。「好みのタイプ」なんて言うってことは、その人をまずじろじろ観察してたってことですよね。ううむ……想像するとなかなか気持ち悪いです。

■痴漢を行った場所
「左右のドアとドアの間」126人(57.5%)、次いで、「座席の前」49人(22.4%)、「座席上」35人(16.0%)

 

 

 AVなどでもドア付近という場所が定番ですね。またそのドアの窓ガラスに女性を押しつけて、というシチュエーションもありますが……。さすがに現実には難しいでしょうね。しかし「座席上」って……。座ってる隣の女性に触った、ってことですかね?

 報告書には、インターネットによる意識調査の結果も載せられています。

 

 平成22年8月、東京・名古屋・大阪の3大都市圏に居住し、通勤・通学のため電車を利用している16歳以上の女性2,221人、男性1,035人、計3,256人に対し実施した結果によると、

 

▽過去1年間に電車内で痴漢被害に遭った女性……304人(13.7%)

 この数を多いとみるか少ないとみるか……。

 

▽痴漢に遭ったときとった行動(複数回答)304人中、
「我慢した」160人(52.6%)、次いで、「その場から逃げた」137人(45.1%)、「犯人に対して何らかの行動を起こした」82人(27.0%)

 そして痴漢被害に遭っても警察に通報・相談していない人が304人中271人。実に全体の89.1%に上ります。
 さらに通勤・通学時に電車内で痴漢に遭うのではないかとの不安を感じている女性は2221人中947人(42.6%)という結果が。痴漢に遭うかも、という不安を抱え、実際に被害に遭っても泣き寝入りをしてしまう女性が多いということですね。

 

 一方男性への質問では、電車内で痴漢に間違われないように気をつけていることを複数答えてもらうと、「両手でつり革を持つ」が460人(44.4%)、次いで、「手を上の方に上げておく」428人(41.4%)、「女性の近くに乗らない」426人(41.2%)という結果になりました。

 

 女性専用車両の導入や防犯カメラの設置などの対策がとられ始め、期待も効果も上がっているようです。

 痴漢行為に関しては、いわゆるえん罪の例も多く、被害者の証言に偏った捜査というのにも疑問が投げかけれら始めています。そんなつもりはなかったのに、勝手に被疑者にされてしまった、という男性は意外に多いのです。

 さて、では痴漢をする人の心理とはどのようなものなのでしょう。 

 性犯罪を犯した人を対象にしたカウンセリングを行う機関も今はあちこちにあり、加害者の思いや行動に対していろんなアプローチが施されています。その現場での相談や治療の内容を見ると、この恥ずべき行為の原因の一端を掴むことができます。

 

 大阪にあるカウンセリングオフィスAXIAの衣川竜也代表は、「(痴漢の加害者の)共通点は、ストレスを自覚しないほど抱え込む性格。またパートナーなど同年代以上の女性全般に対して『怖い』という感情を持つ傾向も強い。そのため、加害者自身が恐怖心を感じにくい、おとなしそうな女性がターゲットになることも多い」
 他のサイトなどでも、痴漢をする人の共通点として、「ストレスとの付き合い方が下手」、「口数が少ない」、「自己表現が苦手」などの特徴が挙げられています。
 実際に痴漢行為をやっていた男性の中には、痴漢行為をはたらいた相手のことを「生き物ではなく、どんなことをしてもいい、意思のないぬいぐるみのような認識」「相手も一緒に楽しんでいる、くらいの気持ち」と語る人もいます。

(カウンセリングオフィスAXIA http://axia-co.com/

 

 原宿カウンセリングセンターの信田さよ子さんも「たとえ性衝動があっても、普通は隣り合わせた女性を触らない。そこを踏み越える加害者は、自分の行為が相手に一生の傷を残す重大なことであると分かっていない。むしろ女を喜ばせているとまで思っている加害者も少なくありません」と語っています。

(原宿カウンセリングセンター http://www.hcc-web.co.jp/index.html

 

 痴漢は依存症に近いものだといいます。無自覚の内に、相手を自分と同じ人格を持った「人」と思えず、本能のままに行動してしまう。もちろん無自覚なので、その時罪の意識はほとんどなくて、捕まって初めて自分が痴漢行為をはたらいたことに気づくことが多いとか。

春菜「あっ! 変質者だ!」

真雪「えっ? ほんとだ。変態だ。こんなところで見せちゃって……」

修平「(な、なんか反応が違う気がする……。あんまり驚いてねえな)」

春菜「見せたがってるわりにはちょっと元気がないわね」

真雪「さっきより小さくなってない? 春菜、つついてやったら?」

春菜「えー、やだー」

 

春菜のプロフィール真雪のプロフィール修平のプロフィール

 

 

 さて、痴漢は主に都会の電車の中での出来事ですから、僕のように田舎に住んでいる者にはいまひとつ身近ではありません(身近でも困りますけど)。田舎と言えば『変質者』とか『変態』『不審者』と呼ばれる怪しげな人の方がなじみ深いです。僕の周りでも時々「人気のない道の途中で車からドアを開けて○○を見せられた」という話を聞きます。そういう行為は『公然わいせつ』と呼びます。当然罪に問われます。

 

 公然わいせつ罪とは、公の場でわいせつな行為をした場合に成立する犯罪です。道ばたで全裸になったり、公園で局部を見せるとかいう行為ですね。こんなことをして摘発されると、6か月以下の懲役か50万円以下の罰金が課せられます(刑法174条)。
 「公然」とは、不特定多数の人が認識できる状況を言うそうで、たとえその場に誰もいなくとも、不特定多数の人から認識される可能性さえあれば公然わいせつ罪となる。ってことは、誰もいない夜の公園でこっそり全裸になっても罪に問われるということですねえ。
 また、「わいせつ行為」とは、通常の人が性的に嫌悪感や羞恥心を抱き、性秩序を乱すような行為のことを言うそうです。でも、恋人同士が公の場で軽いキスをするといった場合には、一般的に許容される行為と見なされ、わいせつ行為には当たらないんだそうです。

(参考サイト:弁護士ドットコム http://www.bengo4.com/

 

 

 でもさすがにディープなフレンチキスをしながら男性が女性のバストを激しく揉んでたりしたら、やっぱり『通常の人が性的に嫌悪感や羞恥心を抱』くのでアウトとなるのでしょうね。

修平「おい、あれはいいのかよ! 俺思いっきり恥ずかしいんだけど」

夏輝「あんたのこれに比べたらかわいいもんよ。っていうか、あんたのこれも、なんかずいぶんかわいくなってるじゃない」

修平「大きなお世話だっ! いい加減手を離しやがれっ!」

夏輝「龍くんと真雪、いっつもアツアツで羨ましいな。キスしてる姿もとっても素敵だよね」

修平「(そうか、キスならこういう路上でもやっていいのか……。よし、俺も……)」

 

夏輝のプロフィール基礎知識「夏輝と修平」基礎知識「真雪と龍」


《information》  ~コトバ~

 

「わいせつ(猥褻)」は、社会通念に照らして性的に逸脱した状態のことをさす。

 

「刑法第174条」

 公然とわいせつな行為をした者は、六月以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

 

「痴(ち)」

 仏教用語。愚痴ともいう。事物やものの道理に関して心が混迷していて正しい判断ができないで迷う心理作用。すべての煩悩のもとになるもので,貪・瞋と並んで三毒 (→貪・瞋・痴 ) の一つに数えられる。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)

 

1 知恵が足りない。おろか。「痴人・痴態・痴鈍・痴呆(ちほう)/音痴・愚痴」
2 男女関係で理性を失ったさま。「痴情・痴話/情痴」
3 物事に夢中になること。「書痴」
(デジタル大辞泉)

 

「痴れる(しれる)」
1 何かに心を奪われて、正気を失う。頭の働きが鈍る。ぼける。「酒に酔い―・れる」
2 いたずら好きである。ふざける。
(デジタル大辞泉)


「漢」
[晋の五胡が漢民族をkanと罵って呼んだことから]おとこ。男子。多く接尾語的に用いられる。「熱血漢」「硬骨漢」「悪漢」「暴漢」
(三省堂:大辞林)

2015,7,5 Simpson