Chocolate Time キャラクターと語る
エッセイ集
僕は、小説を書くことと同じぐらいイラストを描くことが好きで、かなり前からちまちま(特にエッチな画を)描き貯めているのですが、小説同様それがこうしてネット上とは言え、衆目の観賞に耐えられるかどうかは疑問です。こんなヘタな画を曝すんじゃねえよ、と仰るゲストもいらっしゃるでしょう。
そこんとこはとりあえず横に置いといて……。
極めて個人的なことですが、自分を振り返る意味で、昔描いたイラストからいくつか抜粋して時系列に並べ、自評をしてみようと思いたった次第です。安心して下さい。今回はおとなしく、ちゃんと穿いてますから。
これ以前の画はとても恥ずかしくてお見せできません。当時は主にシャープペンシルで描いていました。ペン入れるする勇気がなかったのです。これは後に敢えてペン入れをしてみたものです。
昔はとかく最も目がいきやすい顔の表情や、身につけているきわどいモノにばかり熱心になっていて、カラダの線とか筋肉や関節の構造などは気に掛けていなかったように思います。
ネットで公開するには、輪郭をくっきり描く必要があるのですが、まだペン入れはできていません。濃いシャープペンシルで清書さえしていました。
女性のカラダを描くのはめちゃめちゃ苦手でした。ふっくらとしたセクシーなラインが描けなかったからです。この2011年あたりからどうにかそれっぽく描けるようになりました。
鉛筆(シャープペンシル)のいいところはグラデーションや髪や衣服の質感が出せること。それに気づき始めた頃の画。
ペン入れをすることが主流になると、描く時に使う筆記具もいろいろ試してみることに。さすがにプロの漫画家さんのように本格的な付けペンやGペンを使うことはありませんが。
ペン入れの後、鉛筆を使って髪や衣服を「塗る」ことを始めました。今はスキャナで読み込んでもそれらしさが失われないので、濃淡を積極的に利用しようと考えたのです。
セクシーさを表現するのに髪や肌の「テカリ」を強調し始めました。少しばかり人間の筋肉の付き方や骨格を勉強し始めたのもこの頃です。
正面を向いた人の表情を描くのは、以前はものすごく苦手でしたが、どうにか自分なりの表現方法を確立できたと思っています。光源を意識して立体感を出すようにがんばっています。
今のところこれが僕の描ける限界の画です。エナメルやラバーのような光沢のある生地の表現の力をこれから磨きたいなと思っているところです。
僕自身の最もお気に入りの画のひとつ。
(この挿絵が使用されているページは→こちら)
今でも僕が苦手なのがデフォルメ画。いわゆる三頭身ぐらいのスーパーデフォルメのキャラクターがどうしても描けません。描いても不自然でかわいくないのです(泣)。するとどうしても現実の人体のプロポーションに近くなり、それはそれでイラストとデッサンの区別がつきにくくなる……。僕自身はあまりにリアルなイラストを描く気持ちはないので、そのあたりをどう折り合いをつけていくかが難しいところです。
2016,2,28 Simpson