Chocolate Time キャラクターと語る
エッセイ集
個人的にメタリックが好きな僕は、そういう下着やレオタード、全身タイツを身につけたかっこいい男女に萌える訳で、いきおい自分でそういうモノを身につけたいとも常々思っていたりします。そうやって身体をきんきらきんにすることの究極は『金粉塗布』。いわゆる金粉を全身に塗ってしまうということなのですが、さすがに自分の身体を使ってそれを実行するのは困難。そこで、その代償行動として金粉塗布のイラストを描くことにしました。ネット上のいろんな金粉モデルの画像を参考にして、ここんとこずっとそういう画を描くことに没頭していたのです。というわけで今回は、皆さんの好奇心や向上心に何の役にも立たないことを承知で、そのメイキングをご紹介します。
★イラストはクリックで拡大表示されます
①下書きはシャープペンシル。それにセピア色のインクのペン(COPIC DRAWING PENF01 SEPIA…….Too社製)で輪郭を描きます。
※スキャナで取り込む時にグレースケール(白黒)にしています。
②インクが乾いたことを確認して消しゴム掛け。
③髪の毛のテカリは細めのシャープペンシルでごく控えめに。
④顔の陰影をざっと入れます。目や鼻、口などを気にしながら塗る細かい作業なので、0.5のシャープペンシルを使います。筆圧は極めて弱く。また輪郭も鉛筆で太めにしていきます。
⑤左から光が当たることを想定して、身体の陰影のアタリをつけます。
⑥最も暗くなる場所を決めて鉛筆で塗ります。この時も決して濃く塗ってはいけません。
⑦その陰の部分を光の当たっている左側に向かってグラデーションをつけていきます。
⑧左側の輪郭にも狭い幅でグラデーションをつけます。
⑨陰の右側は壁などの反射光で間接的に照らされているので、少し明るくなります。
拡大するとこうなります。左から狭い輪郭線、ハイライト部分、最も暗い陰の部分、間接光の当たったやや明るめのエリア、そして一番右のやはりグラデーションのついた輪郭線。
⑩顔の陰影を細かいグラデーションをつけながら塗ります。
⑪ちなみに、これは描いた画をそのままスキャンしたもの。セピアのペンは、肌の柔らかさを表すのに有効で、出来上がりの画を最終的にスキャナで取り込む時にモノクロにしています。
⑫ここからはパソコンのレタッチソフトを使います。まずアンシャープマスクで濃淡を際立たせます。
⑬コントラストを上げて背景を白に。
⑭全体のレベルを黒寄りにして金属的な効果を出します。この時点で銀粉を塗ったように見えれば合格です。
《ミニ・ギャラリー》
2016,12,3 Simpson